可能性をも制限する、アクセス制限

2006.08.20

8月20日付け朝日新聞の一面トップ「遮断ソフト 企業に浸透」というタイトルでインターネット接続を制限する企業が増えており、これに対応する形で遮断ソフトの市場が広がっているという記事が掲載されていました。

数年前から就業時間中の私的インターネット接続の是非についての議論はありましたが、個人的には遮断という選択肢は頭になかったので少し驚きました。業種や職種にもよるのでしょうが、インターネットという世界は新たな社会と考えるべきで、これを遮断することによって社会的知識を得ることを妨げることにもなると思うからです。

我々のような業種では特にでしょうが、私的なのか業務としてなのか、という線引きはできません。自分が楽しいことが、お客さんも楽しいことにつながる可能性があり、それがひいては商品開発や営業活動に影響してくるからです。

このように直接的影響がなくても、インターネットを利用した新しいサービスが続々と出てくる中で、それらを知らずに社会人として知識が十分といえないのではないでしょうか?

「明らかに仕事とは関係ないこと」というも中にはあることでしょう。しかし、それに興じて時間を消費している人は、仕事の効率も下がるわけで、結果として個人成績に反映するでしょうから、それによって判断できるではないかと思います。大きな企業などは違うのかもしれませんが、どのようなプロセスを経ようとも結果に結びついていれば、失敗になった場合にはプロセスを検討して評価を下すというのは大事かもしれませんが、成功の場合は問題ないと考えます。逆に、業務と関係ないようなことに見えていても、それに時間を費やしつつ結果を出すのであれば非常に有能な人材といえます。

しかし、日々更新される膨大な情報量のインターネットにおいて、どのサイトが業務に関係するか否かというのを判断していく人的金銭的コストは計り知れないと思いますが、それよりも規制することが重要なのでしょうか。
追記:過去に似たような話で、輸入代理店の付ける価格とメーカーがウェブサイトで提示している価格の差違が問題になり(一般的に日本の価格が高くなります)、メーカーへのリンクを付けていると見られてしまうからはずそう、という話がありました。その時に、インターネットというオープンな世界で隠してしまっても、その気になれば簡単に見つけられるので無駄なことは止めましょうと却下した覚えがあります。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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